お試し中古ランドナー
軒下ラボ ~自転車研究処
2010年に、ネットで見つけて即買いした、アラヤ フェデラル。

ランドナーという旅自転車のテイストをビギナー向けにお安く提供した製品で、むかし自転車少年だった貧乏中高年が、まんまと飛びつく仕様だった。
本所のドロヨケを加工して取付け、日東のランドナーバーとキャリアを付け、シビエの角ランプを付け、カゴを付けた。

通勤にお買い物、島原半島一周、大村湾一周、多良岳一周と、頑丈で頼れるため大活躍した。しかし、他の自転車と比べ、重くて硬い車体がネックで、だんだん乗らなくなる。傷みも進んだため、2018年の秋、分解して小屋に保管した。
自分は、小学生の頃に自転車で日本一周するサイクル野郎という漫画を読んで以来、ランドナーには憧れのようなものがある。今でも気に入ったものがあれば乗りたいと思うので、たびたびネットで情報を探していた。
そんな折り、ヤフオクで国内メーカーの中古ランドナーフレームが目に入り、27分考えた末、競り落とした。

散歩用自転車は、自分の体格と、ストップ&ゴーを繰り返す使い方を考慮して、タイヤが小さめの26HEサイズで行くことを数年前に決めた。(小径車除く)
ランドナーも同じサイズにしようと考えていたのだが、今回のものは、フェデラルやママチャリと同じ26WOサイズ。
じゃあ、なぜこれにしたのか。それは、フェデラルの部品が使えるので、本物のランドナーの乗り味がお安く試せるからだ!
「貧乏金無し作戦」と名づけた!
個人売買でなくショップの出品だったので、販売証明書もちゃんとある。サビや小傷はあるが、パイプの中にドロ蜂やうなぎが住んでいたり、真っ二つに折れていたりという事はなかった。
持ってみると、明らかに軽~い!
そして、トップチューブが完全に水平なホリゾンタルフレーム!
これはこだわりなので、(>ω<)うれしい!
フェデラルはスローピングと言って、トップチューブが斜めなのが一番の不満だった。クロスバイクやMTBなら問題ないが、ランドナーはやっぱ水平でないと、萌えない!

とりあえず、有り合わせの部品で形にしていく。ブレーキがついたら近所を周回して具合を見る。

クランクは、700Cの改造ツーリング車のもの。そのフレームも分解保管中。700Cはもういいかなと思うのだが、なんか捨てきれずにいる。
ドロップハンドルを、横ハン部分が後方に曲がり込んだ変わったものにしてみた。体に近いので手前を持ったときの姿勢が少し楽になる。ヤフオクで購入、台湾から送ってきた。

少しづつ、だんだん出来上がっていく。貧乏なのにディアゴスティーニの雑誌を買ってしまう人の気持ちが、少し判る気がする。

例によって、とまり木サブハンドル!上体を起こせば楽ちんに流せて、前傾気味で使うと風の抵抗を減らせる。残り物パーツでいろいろ試してみる。

この台湾ハンドルはパイプ径がφ22.2なのでMTB用シフターが使える!
問題なのが、リヤハブのエンド幅。フェデラルは135mmで、今回のは130mm。え~と、E=mcの2乗で、8✕1は8だから‥ うん、5mm狭くて入らないことになる。
精度のよくないフレームだとアッサリ入ることもあるが、今回のはちゃんと出来ていて無理だった。
ハブを130mmのものに交換するのが確実だが、スポーク完全バラシなど、ウルトラ七面倒くせい!
ハブの端に入っているスペーサーを、5mm短いものに入れ変えればまずはOKなのだが、それだけでは車輪の中心位置が2.5mm横にズレてしまい、高速時の安定性とブレーキの効きに問題がでる。

そこで、これの出番。
振〜れ〜取〜り〜機〜!

これは、走行の振動や衝撃によってスポークが緩み、車輪がよんゴよんゴ振れるのを修正するための専用工具。
スポークを一旦ゆるめ、左右の締め込み量を変えれば、中心を正しい位置にずらすことが可能だ。2.5mm程度ならスポーク長はそのままで大丈夫のはず。
泥よけは、輪行で分割脱着できるフルカバータイプがオマケで付いていたが、とりあえず無しで行く。後輪のシートチューブの部分だけは、ジャマにならないので付けている。
チェーンも、サビないクロムメッキの安価なものをお試しで使ってみた。

いろいろ用事があったり、畳でゴロゴロしていたりで後まわしになることが多く、なかなか作業が進まなかったが、時々思い出したように近所をうろうろ走り、データを集め、調整を行った。
が、そのうち半分忘れられ、コロナもあって、長いこと軒下に放置‥。
ああ、きょうは天気がいいので、久し振りにランドナーで‥、
あ゛あ゛~っ!チェーンがぁ〜!チェーンがぁ〜!

茶色いサビの、ネックレスやぁ〜!!
仕方ないのでサビ取りを試みたが、次から次にサビ汁が出て止まらない。よく見ると、メッキ面にサビが浮いているだけでなく、金属の素地自体が腐蝕しているようだ。これはヒドい!
私は、クソぼろチェーンをももくらかして、ゴミ箱に投げた。
2020年の冬、ご近所パトロール専用車から、ようやく遠乗りデビュー!
とは言っても、諫早市内を往復40キロに過ぎないのだが‥。
いつもの本名川沿いの堤防道路

途中の砂利道もぜんぜんOK!ポジションを調整しながら進む。
ランドナーは、ガンガン走る自転車ではない。青空の下、雨の中、いろんな荷物を積んで、のんびり次の目的地へ向かう。人生のように。

でも、イザとなればけっこう速い。 そんな感じがいい。
帰り道。
家まであと12キロの地点で、右足付近からポクンッ!という変な音と感触がして、ペダルが外側にズルン、とズレた。
ええ〜〜っ!!何何?
ペダルを靴の裏で押さえ、何とかバランスを保って路肩に止まる!
アルミのペダルは地べたにカラ〜ンと乾いた音を立てて落ち、その場で死亡が確認された。

なんと、ペダルの軸が折れている!こんなのは初めて!
きっと、運動不足でさらに太ったからに違いない。それもこれもすべて、うんコロナのせいだ!
近くのホームセンターに行ったが、ママチャリのペダルは無く、ペダルを仮固定する方法も見つからない。
万事休す!
しゃくり上げながら家に電話をして、迎えに来てもらおうと思ったが、それによって晩飯が遅くなるのもイヤだ!
途方に暮れて日も暮れたが、よく考えたら、シャフトは折れたものの、大半は残っている。
ハッ、そうだ!
私は、シャフトにべろんべろん付いたグリスを拭き取り、暗くなった田んぼのあぜ道で「棒だけペダル」を漕いで走ってみた。3分間の猛特訓で、ゆっくりなら特に問題なく走れるようになり、おうちに帰ることができた。
「あきらめなければ、夢はかなう」という事だ。(いや違うだろー!)
先日、やっとこのクランクに使えるチェーンガードを見つけた。700Cツーリング車の時からの悲願だった。もうこれで、ズボンのすそをボッロボロに噛まれなくて済む!

2021年4月現在、中古の寄せ集めランドナーは、時々出かけながら、まだあれこれマイペースでお試し中!

ランドナーという旅自転車のテイストをビギナー向けにお安く提供した製品で、むかし自転車少年だった貧乏中高年が、まんまと飛びつく仕様だった。
本所のドロヨケを加工して取付け、日東のランドナーバーとキャリアを付け、シビエの角ランプを付け、カゴを付けた。

通勤にお買い物、島原半島一周、大村湾一周、多良岳一周と、頑丈で頼れるため大活躍した。しかし、他の自転車と比べ、重くて硬い車体がネックで、だんだん乗らなくなる。傷みも進んだため、2018年の秋、分解して小屋に保管した。
自分は、小学生の頃に自転車で日本一周するサイクル野郎という漫画を読んで以来、ランドナーには憧れのようなものがある。今でも気に入ったものがあれば乗りたいと思うので、たびたびネットで情報を探していた。
そんな折り、ヤフオクで国内メーカーの中古ランドナーフレームが目に入り、27分考えた末、競り落とした。

散歩用自転車は、自分の体格と、ストップ&ゴーを繰り返す使い方を考慮して、タイヤが小さめの26HEサイズで行くことを数年前に決めた。(小径車除く)
ランドナーも同じサイズにしようと考えていたのだが、今回のものは、フェデラルやママチャリと同じ26WOサイズ。
じゃあ、なぜこれにしたのか。それは、フェデラルの部品が使えるので、本物のランドナーの乗り味がお安く試せるからだ!
「貧乏金無し作戦」と名づけた!
個人売買でなくショップの出品だったので、販売証明書もちゃんとある。サビや小傷はあるが、パイプの中にドロ蜂やうなぎが住んでいたり、真っ二つに折れていたりという事はなかった。
持ってみると、明らかに軽~い!
そして、トップチューブが完全に水平なホリゾンタルフレーム!
これはこだわりなので、(>ω<)うれしい!
フェデラルはスローピングと言って、トップチューブが斜めなのが一番の不満だった。クロスバイクやMTBなら問題ないが、ランドナーはやっぱ水平でないと、萌えない!

とりあえず、有り合わせの部品で形にしていく。ブレーキがついたら近所を周回して具合を見る。

クランクは、700Cの改造ツーリング車のもの。そのフレームも分解保管中。700Cはもういいかなと思うのだが、なんか捨てきれずにいる。
ドロップハンドルを、横ハン部分が後方に曲がり込んだ変わったものにしてみた。体に近いので手前を持ったときの姿勢が少し楽になる。ヤフオクで購入、台湾から送ってきた。

少しづつ、だんだん出来上がっていく。貧乏なのにディアゴスティーニの雑誌を買ってしまう人の気持ちが、少し判る気がする。

例によって、とまり木サブハンドル!上体を起こせば楽ちんに流せて、前傾気味で使うと風の抵抗を減らせる。残り物パーツでいろいろ試してみる。

この台湾ハンドルはパイプ径がφ22.2なのでMTB用シフターが使える!
問題なのが、リヤハブのエンド幅。フェデラルは135mmで、今回のは130mm。え~と、E=mcの2乗で、8✕1は8だから‥ うん、5mm狭くて入らないことになる。
精度のよくないフレームだとアッサリ入ることもあるが、今回のはちゃんと出来ていて無理だった。
ハブを130mmのものに交換するのが確実だが、スポーク完全バラシなど、ウルトラ七面倒くせい!
ハブの端に入っているスペーサーを、5mm短いものに入れ変えればまずはOKなのだが、それだけでは車輪の中心位置が2.5mm横にズレてしまい、高速時の安定性とブレーキの効きに問題がでる。

そこで、これの出番。
振〜れ〜取〜り〜機〜!

これは、走行の振動や衝撃によってスポークが緩み、車輪がよんゴよんゴ振れるのを修正するための専用工具。
スポークを一旦ゆるめ、左右の締め込み量を変えれば、中心を正しい位置にずらすことが可能だ。2.5mm程度ならスポーク長はそのままで大丈夫のはず。
泥よけは、輪行で分割脱着できるフルカバータイプがオマケで付いていたが、とりあえず無しで行く。後輪のシートチューブの部分だけは、ジャマにならないので付けている。
チェーンも、サビないクロムメッキの安価なものをお試しで使ってみた。

いろいろ用事があったり、畳でゴロゴロしていたりで後まわしになることが多く、なかなか作業が進まなかったが、時々思い出したように近所をうろうろ走り、データを集め、調整を行った。
が、そのうち半分忘れられ、コロナもあって、長いこと軒下に放置‥。
ああ、きょうは天気がいいので、久し振りにランドナーで‥、
あ゛あ゛~っ!チェーンがぁ〜!チェーンがぁ〜!

茶色いサビの、ネックレスやぁ〜!!
仕方ないのでサビ取りを試みたが、次から次にサビ汁が出て止まらない。よく見ると、メッキ面にサビが浮いているだけでなく、金属の素地自体が腐蝕しているようだ。これはヒドい!
私は、クソぼろチェーンをももくらかして、ゴミ箱に投げた。
2020年の冬、ご近所パトロール専用車から、ようやく遠乗りデビュー!
とは言っても、諫早市内を往復40キロに過ぎないのだが‥。
いつもの本名川沿いの堤防道路

途中の砂利道もぜんぜんOK!ポジションを調整しながら進む。
ランドナーは、ガンガン走る自転車ではない。青空の下、雨の中、いろんな荷物を積んで、のんびり次の目的地へ向かう。人生のように。

でも、イザとなればけっこう速い。 そんな感じがいい。
帰り道。
家まであと12キロの地点で、右足付近からポクンッ!という変な音と感触がして、ペダルが外側にズルン、とズレた。
ええ〜〜っ!!何何?
ペダルを靴の裏で押さえ、何とかバランスを保って路肩に止まる!
アルミのペダルは地べたにカラ〜ンと乾いた音を立てて落ち、その場で死亡が確認された。

なんと、ペダルの軸が折れている!こんなのは初めて!
きっと、運動不足でさらに太ったからに違いない。それもこれもすべて、うんコロナのせいだ!
近くのホームセンターに行ったが、ママチャリのペダルは無く、ペダルを仮固定する方法も見つからない。
万事休す!
しゃくり上げながら家に電話をして、迎えに来てもらおうと思ったが、それによって晩飯が遅くなるのもイヤだ!
途方に暮れて日も暮れたが、よく考えたら、シャフトは折れたものの、大半は残っている。
ハッ、そうだ!
私は、シャフトにべろんべろん付いたグリスを拭き取り、暗くなった田んぼのあぜ道で「棒だけペダル」を漕いで走ってみた。3分間の猛特訓で、ゆっくりなら特に問題なく走れるようになり、おうちに帰ることができた。
「あきらめなければ、夢はかなう」という事だ。(いや違うだろー!)
先日、やっとこのクランクに使えるチェーンガードを見つけた。700Cツーリング車の時からの悲願だった。もうこれで、ズボンのすそをボッロボロに噛まれなくて済む!

2021年4月現在、中古の寄せ集めランドナーは、時々出かけながら、まだあれこれマイペースでお試し中!
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