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五家原マウンテンアタック!

サるくリング~自転車散歩
09 /21 2013
五家原(ごかはら)岳 標高1057m (諫早側より見る) 
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山頂付近には多数のテレビ塔や無線局がある。展望台のある山頂まで自動車
で登る事が出来るが、道が狭く曲がりくねった上、傾斜もきつい。
最近のロードバイクブーム以前は、自転車で登る人を見かける事は稀だった。
これは、その頃のこと。


21世紀も間近の2000年。仕事で人が撮った写真に、見知らぬ男が写っている。
「誰やこの肥えたおっさんは‥」よく見たら自分だった。

これはイカァーンと思い、次の日から減量すべく、ウォーキングを開始。
夜、仕事が終わってから諫早の陸上競技場へ通った。

インラインスケートも買った。よろけて足だけ前に進み、尻から落下した。
本当に目から☆が出るんだと解った。
尾てい骨が折れたかと思った。
尻がふたつに割れたかと思った。

足が慣れてきたのでウォーキングからジョギングに切り替える。しばらく
続けたが夜だけ。休日の昼に出来る、人に笑われない運動はないだろうか?

そうだ山に登ろう。自転車で。
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10代の頃に原付免許を取って以来、もう長い間自転車には乗ってなかった。
近所の自転車屋にはママチャリしか置いてない。山に登れそうなのはどこ
で買えるだろう。ホームセンターナフコしか思い浮かばなかった。マウン
テンバイク(の形をした自転車)を購入。たしか31,800円くらいだった。


よく晴れた冬の日曜日。第一回目の山登り大会をひとりぼっちで開催した。
【五家原マウンテンアタック】なんかカッチョいいのでそう名づけた。

五家原岳へは四駆(軽・中古)で何度も行っているので、道は知っている。
本野からのコースを選択。距離はあるが、気持ちのいい道だ。
本野交差点から真っ直ぐ山に向かい、二股の交差点を右折。農道の橋を渡らず
湯野尾方面へ直進。緩やかに続く谷の奥から一気に登る感じになる。車木
の石橋を渡って、まず最初の登り坂を‥

登れなかった。
ハァハァ言ってよろけて降りた。こりゃ無理だと思ったが、絶対登ると決めて
いたので、とりあえず押して登った。傾斜が緩やかになったら乗り、21段ギヤ
の使い方を研究した。枝道を登りつめると川頭に出る。木漏れ日が心地よい
森の中の道だ。
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ここから片木(へぎ)方面へ向かう。片木を過ぎると少年自然の家の下方に
出るのだが、タフでワイルドな軽四駆乗りは集落手前からの急坂の林道を選ぶ。

急坂を、がんばって自転車を押す。途中、沢があり降りて水を飲む。冬なの
で水は冷たかったが、火照った体に染み込んだ。真っ直ぐな坂を、道路いっ
ぱい使ってジグザグに登る。どうせクルマは来ない。貸し切りだ。サドルを高
くすれば楽になる事を思い出して上げる。段々乗り方を思い出してくる。
やがて多良岳横断道に出た。

ここから上も急な坂が続く。しかも狭い。もう乗って走れるところがほとんど
無い気がする。それでも少し傾斜が緩くなると乗る。

山頂付近のテレビ塔が見えてくる。
仏の辻という所から、徒歩の登山道に入る。どうせ押して行くのなら未舗装路
を行こう。しかし、道が狭く茂みに自転車が引っ掛かってしまうためあっさり
断念し車道に戻る。あともう少し。
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クルマで登ればあっという間だ。でも面白さは無い。自転車でハアハア言いなが
ら行くのは、大変だが楽しい。自転車しか選択肢が無い時は、自転車もただの移
動手段だが、バイクに乗ってクルマに乗った上でこそ、自転車の良さに改めて気
づくのだ。

自転車でしか行けない所。観念的だが、確かにあると思う。

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山頂へ到着。結局8割は押しただろうか。
展望台から四方を見渡す。大村湾が陽に映えてきらめいている。山々の連なりが、
視界の限り続いている。諫早湾の閉め切り堤防の内側は澱んで見える。
休憩していたら汗が冷えて寒くなってきた。脱いでいた上着をすべて着る。
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下りにかかる。まだ日は傾く前だが、寒い。手が冷たい。出かける時は
ポカポカの冬晴れだったので軍手しか持ってきていなかった。ブレーキ
レバーを握る指が凍りつく。ただでさえ効きの悪いカンチブレーキなのに
力が入らない。どうしよう。靴下を手に履こうかと思ったが、足が冷たく
なる上、手が臭くなるのでやめておいた。
結局、タオルを軍手の上から巻きつけ、すき間に枯れ葉を詰め込んで
何とか山を下りた。
冬山を見くびってはいけない。と言うか、手袋くらい持って来い。


その後もしばらく山に通い、行くたびに楽に登れるようになっていった。
体重も15キロくらい減って身軽になった。一時的に。

やがてナフコ号は部屋の壁の飾りとなり、長い眠りにつく。
何か別の事に興味が移ったのだ。

アタックの最期くらいでは、横断道までノンストップで登ると決めて
成功もしたが、それほど嬉しくも楽しくもなかった。

大抵のことは、頑張ればそのうち出来ると経験で知っていた。

花を見て、小鳥の声を聴いて、小便して、景色を眺めて、寝転んで‥
マイペースで登るのが、やはり自分には合っているようだ。

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それにしても、よくこんなゴツゴツのブロックタイヤで登っていたものだ。感心する。
わしもまだ若かったんじゃのう‥
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Ramblingbird

長崎南部の自転車散歩やどうでもいい出来事を、小学生ギャグを交えて書き散らします。お下劣な表現を含みますのでご注意下さい。