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ホラ吹き兄弟の話

子供の頃は、長崎の山の中腹の町に住んでいた。

その家は、祖父とその仲間たちがどこからか材木を集めて作った
小さい家で、土地は買えなかったため、借地に建てたものだった。

昔はそういうケースも多かったらしい。


地主一族は近所に住んでいた。不労所得があるため、中には働きも
せず酒を呑んでブラブラしている者もいたようだ。

何という恥ずべき姿。労働こそが人間の掌中の珠というもの!

私は、次に生まれ変わったら、どうか大地主になりますようにと
お星さまにお願いした。


うちの地主は働いてはいるのだが、いい加減なオッサンで、すぐに
バレるようなウソばっかりつく上に酒グセも悪く、子どもごころに、
どうしようもないクソだと思っていた。

オッサンには息子が二人いたが、やはりホラ吹きの尻の毛兄弟だった。


金持ちという事もあるのだろうが、自分や身内の自慢話をするのが
大好きで、またかと思いながら相手をしてやっていた。

「いとこの兄ちゃんは、バイクの前輪を上げて20m走れる!」

すごかね~とほめると、調子に乗ってドンドン話が大きくなる。

いつの間にか距離が50mに伸びている。

誰かが、そりゃ無理やろう~と疑うと、顔を真赤にして反論する。

そして、ワザも一気に異次元ゾーンに突入!

「前輪でなく、後輪を上げて100m走れる!」

「バイクの上に立って100m走れる!」

この時、私は人生で初めて失笑したのではなかったかと思う。


弟の方は、甘やかされて育ったためワガママが酷く、私と些細な
事でケンカをした際、顔を真赤にして涙と鼻水をだらだら垂らし、
「この前おごったジュースの20円返せェ~!」 うわあぁ~~、
と手のひらを突き出して泣きわめきながら、家まで着いてくる。




余分な金など無いので困っていたら、姉が20円払ってくれた。

近所の人がどうしたのかと聞くので、姉はそこらじゅうに響く
大声で
いきさつを説明した。 みんな呆れて笑っていた。

話はすぐに町じゅうに広がった。ねえちゃんグッジョブ!


引っ越してから行き来する事も無く、兄弟の事も忘れていたが、
家内の友人が、偶然にもその弟の事を知っていた。

子どももいるらしいが、ヒゲづらで、いつもブラブラしていて
とても仕事をしているようには思えなかったという話だ。


彼もまた、親の遺産でのんびり暮らしているのだろうか。

恵まれているような、哀れなような‥。


でも、 「夕陽がきれいなのでちょっと散歩に行ってくる」 

せめて仕事中にもそう言える身分になれたらいいだろうなぁ‥。


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長崎南部の自転車散歩やどうでもいい出来事を、小学生ギャグを交えて書き散らします。お下劣な表現を含みますのでご注意下さい。 

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