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[地名散歩] 宮摺(みやずり) 長崎市宮摺町

宮摺(みやずり 長崎市宮摺町 (←地図)

宮摺は、長崎市茂木町から海岸の県道を南に少し進んだところ。
海水浴場があり、夏は賑わう。
SP2040133.jpg

磯釣り客も訪れる。
SDSCF5132.jpg

人家は海岸から山に向かう狭い谷間の周囲に集まり、平地が
少ないため、だんだん畑が山の上まで続いている。


さて、ミヤズリとは何を意味するのだろう。

SDSCF5160C.jpg


高知県の足摺岬は有名なところだが、地名由来については、坊さんが
「足をスリスリ擦ってくやしがった」とか言う類いのものばかり。

じゃあ宮摺は、神社(宮)をスリスリした事になってるのかと思ったら、

ここに鎮座する竈(かまど)神社が、昔キリシタンに焼き討ちされ、
その宮を修理したので、みやしゅうりが、みやずーりになったという
するような糞ダジャレが伝えられていた。

「伝説」は物語として楽しむものなのに、いかにも史実のように
語られる事が多い。学校なら、子どもにウソを教える事にもなる!
これが間違った歴史認識の原因にもな(省略)


「ズリ」には、ずれるとかこすれるとか滑るとかいう意味があるが、
炭鉱で役に立たない不要な石もそう呼ばれる。

「スリ、ズリ」のつく地名がどんなところか見てみると、山間部
急傾斜地が多いようだ。

※地形から名付けられたと思われる地名由来を考える時は、まず
同じような地名を沢山集めて、その場所の立地や地形を比較する。
そして、共通点を探すと、地名の意味が浮かんでくる。


インターネットGoogle様のおかげで、現在は素人でも貧乏人でも
尿もれパッド装着者でも、この作業が出来るようになって来た。


近所では、大村市今村町、長崎自動車道のトンネルの上の傾斜地に、
摺出石(すりでいし・すっでいし)という集落がある。

またその近くを通る旧長崎街道の峠は、硯石(すずりいし)という。

ここには、上に窪みのある「硯石」と呼ばれる大石があり、それで
この地名になったと言うのだが、これもどうだか。


長崎弁で水などがあふれることを「すずれる」と言う。小さい石が
「あふれるように崩れ落ちる」という意味には取れないだろうか。

他にも探せばあちこちに「スリ」のつく地名や小字は見られる。


では、現地へ行ってみましょ!そうしましょ!

竈神社は、宮摺の海と集落を見下ろす急傾斜の崖の上に建つ。
SDSCF5168.jpg

SDSCF5136.jpg

境内には巨大なクスノキがそびえ、涼し気な葉陰を作っている。
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幹周りは10mを超え、長崎でもトップ5に入る立派なものだ。
SDSCF5162.jpg
実はここを訪れる一番の目的は、この巨樹を見ることだった。

クスノキは、寛永3年(1626年)の創建以前からあったらしい。
もっと前には祖先神などを祀っていたのではないだろうか。


ミヤズリのミヤは、やはりで、この神社のことだと思う。

今でこそクルマで社殿の側まで行けるが、昔は登ってくるだけでも
苦労しただろう。ここに神様を祀ったのは相応の理由があるはず。

大切に祀られる高台の神と大きなクスノキは、遥か昔から集落の
ランドマークだったのではないか。


麓から登っていく参道は、傷んだ古い石段で傾斜がきつい。

太いクスノキの幹が参道に張り出しているため、参拝者はその下を
くぐって境内に入る。
SDSCF5164.jpg

この時、リンボーダンスで無理にくぐろうとすると、バランスを失い
ンナアアア~~!と叫びながら谷底へ転がり落ちてしまう。

前かがみで通ったほうが無難だろう‥。

SDSCF5138C.jpg


参道を登る途中、石英のような石や、薄く剥離してキラキラ光る石、
白くて丸い石などが、あちこちに落ちているのが目につく。

きれいな丸い石を一個ひろった。おみやげおみやげ。(無料!)


しかし、こんな急傾斜の足元に石がゴロゴロしていたら、石段も
無かった大昔は、登り降りが大変だったに違いない。


宮摺とは、「石の崩れ落ちる崖に神社がある村」

こんなところではないかなと思う。
SDSCF5154.jpg


白い丸石は、境内のクスノキの根元にたくさん積まれていた。
何かそういう風習があるのだろう。持ち帰るのはダメっぽい。
SDSCF5165.jpg

私は参道で拾った掌中の石を、クスノキの石積みに重ねた。


あとから知ったのだが、石は、正月の神事で住民が海岸から拾って
運び、願い事をしてクスノキの根元に積むものらしい。

確かに、あんな丸い石が山の斜面に転がっているのはおかしい。
あれはこぼれて落ちたものだったのだろう。


長崎市HP「茂木の散歩道」には、元日にひしゃくで海から若潮
くみ、白い石英の玉石を3つ入れ、潮玉として神社に奉納したとある。

潮満珠・潮干珠(しおみつたま・しおひるたま)のことだろうか?
3つというのが解らないが、これは海洋民の祭りではないか!


遥か昔、長い旅の末に小舟でこの地へ辿り着いた人達は、高台から
海を見下ろす大樹のほとりを、神の聖地と定めた‥。
SDSCF5190.jpg

私は、高級ダイヤ焼酎ピリ辛するめを手に、そんな空想をひとり楽しんだ。


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長崎南部の自転車散歩やどうでもいい出来事を、小学生ギャグを交えて書き散らします。お下劣な表現を含みますのでご注意下さい。 

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