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セミドロップハンドル検証実験

軒下ラボ ~自転車研究処
09 /26 2013
昭和の子供用スポーツ系自転車は、セミドロップハンドルだった。
semidoro.jpg

私も中学生まではセミドロップハンドルの自転車に乗っていた。
それで山を越え川を渡り谷へ落ち、結構な距離を走っていた。

最近の自転車は、ロードバイク以外だとフラットバー系が主流で
セミドロップハンドルというものは、ほぼ無くなっている。
大手メーカーでは皆無だろう。

子供の頃、セミドロップとドロップしか乗ってなかったので、
いい大人になって、初めてフラットバーの自転車に乗った時は、
ペダルを漕ぐたびハンドルも左右に動き、よれよれして周囲の
ドライバーを恐怖のどん底に陥れた。エンドバーが無ければ
坂道を真っ直ぐ登れなかった。

ペダルを踏み込む時に、ハンドルを引いて踏ん張る乗り方が
身についていたせいだろう。フラットバーハンドルの片側を
上に引いたつもりでも、実際は手前に動くので、前輪の向きも
変わりやすい。ハンドルの幅が広い事も関係している。
ドロップやセミドロップはそうなりにくい。
まあ、慣れれば問題はない。力が入れにくくはあるが。

フラットバーのどこがいいのだろうかと思って調べたら、
フラットバーを使うマウンテンバイクは元々アメリカで山を
下って遊ぶための自転車だったらしい。それなら解る。
モーターバイクと同様、軽く前に押していれば安定する。

ところで、セミドロップは実際よかったのだろうかと考える。
前傾姿勢になるが握るところは一ヶ所しかなく、長く走る
には適さないと思うのだがどうなのだろう。
子供は体が柔軟なので何でも適応出来たのかもしれない。

これはひとつ確かめなくてはなるまいと思い、ヤフオクで
当時ものを探した。鉄製のものはあったがかなり重いはずだ。
いろいろ見ていたら、日東から復刻版らしいのが出ていた。
自転車ブームで、この際と思って出してきたのだろうか?

早速注文して取りつける。
今回の実験車両は、古いMTBもどき車だ。
P8130803A.jpg

P8130807A.jpg
意外とカッチョいいかもしれないし全然だめかもしれない。う~ん


乗ってみると、たまたまステムの長さが丁度よかった事もあり
ものすごく走りやすい。登り坂でとても力が入れやすくなった。
前傾姿勢になるのだが、手の位置が体に近いため、腕を伸ばして
いれば意外と姿勢は楽で、腕を曲げると低い姿勢になり、その
加減で体重がうまく分散される気がする。
P8130806A.jpg

前後のバランスもよくなった。これは自動車と一緒で、乗り味、
コーナリング時の動きの気持よさとかに関係してくる。と思う。
私は。

あと、路面のギャップを越えたり歩道に乗る時に前輪を浮かすの
だが、ハンドルの位置が変わって簡単に上がるようになった。

しかし、やはり良い事ばかりではない。スピードを出すとどうも
怖い。手の位置が近いので、急ブレーキをかけたら踏ん張り
きれず、人間だけ前に飛んで行きそうな気がする。
それと、やはり長距離を走るのにワンポジションだけというのは
おっさん的につらい。
ここはやはり例のものを。

とまり木サブハンドル。
P9280985A.jpg

P9280986TA

余ったブルホーンをポジションチェンジャーを介して取り付け。
スピード調節のため、リヤだけ補助ブレーキを追加した。

ウリャウリャウリャ~~~と走って、とまり木でのんびり流す。
うーん極楽。

隣り町まで買い物に行く事を想定して、パニヤバッグをつけた。
こうなると、ツーリング車として使えるかを試してみたくなる。
P9280972A.jpg

タイヤはパナレーサーのパセラブラックス26×1.75を使っていた。
元々ついていたゴツゴツブロックタイヤとはまったく違って、
転がりも乗り心地もよかったが、何せ重いのは重い。
今回、この実験のためだけにパセラLX 26×1.5を注文した。
サイドが薄い分軽く出来ており、一気に700g程軽量化できた。
このタイヤはアラヤ工業のランドナーRUNにも使われている。
PA021049A.jpg

所詮MTBもどきじゃんと見くびってはいけない。安物と言えども
現在の中国製激安車とは違う。溶接もきれいだし、本当にボロい
ゴミ部品は使っていない。ハブをグリスアップして再調整したら、
車輪は1分以上回り続ける。チェーンは伸びたので換えたが、
今まで故障した事は無い。

☆では、実際の走行で検証する。

・喜々津で靴を買ったついでに東長崎方面へ向かい、戸石から結の浜へ。
峠を越えて飯盛へ下りまた登って小ヶ倉ダム経由で諫早へ戻った。
CIMG1594A.jpg
まず出来るだけ下側のセミドロップ部だけ使ってみる。長距離
では無かったので思いのほか走れた。意識しないでいると、
いつの間にか上側のブルホーン部を持っている。


・仲間との島原南目方面へのサイコロリングに出動した。平地中心
だったが快適そのもの。ゆっくり走る事が多ければ上を多用して、
急ぐ時だけ下を使ってもよい。
PA010995A.jpg

PA011043A.jpg


・借りていた畑で芋を掘ったあと、長田から多良岳横断道へ登り、
大村の国立病院の方へ下りて鈴田峠を通って一周した。CIMG1578A.jpg
長田の登りでは下のセミドロップ部を多用。息があがると上を
持って呼吸を整えた。
パニヤバックには芋を入れたままなので重かった。


結論としては、セミドロップでもブルホーン等と組み合わせれば
ツーリング車として快適に使える事が判った。
ただ、手が無意識にドロップハンドルのブラケットポジションを
探そうとする。ブルホーンの先端にハンドレストを付けてみたが
どうもちょっと違う。軽くてマルチなハンドルを作るのは難しい。

フロントサスペンションが重いのでリジットに換えて見たかったが、
費用対効果を考えると何もメリットが無いのでやめた。
自転車もたくさんは要らない。メンテが出来ないし置き場所もない。
MTBもどき号は実験する事がなくなったらお役御免にする予定。

この後、ディズナが面白いハンドルを発売した。このメーカーは
チャレンジャーなので好きだ。

バンディーハンドル  もちろんパンティーではない。
ドロップの落差が少なく、両端がランドナーバーのように広がっている。
今回思い付きで作ったハンドルにちょっと近いものだった。
早速、改造クロスバイクに使用した。採点すると73点くらい。
なかなか良いが、長すぎるので先端を20mm切った。
下ハンもこれなら結構使う。
P1201727TA.jpg


ツーリングはドロップハンドルでなければ駄目という事はないが、
今の所、ドロップハンドルより適したものが見当たらない。
格好を気にしなければ案はあるのだが、見た目の良さも必要だ。

カッチョよくて軽くて快適なツーリング用ハンドルがいつか
出来るだろうか。

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コメント

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ハンドルのクランプ

はじめまして。

記事中の画像ではセミドロップハンドルになんらかのクランプを使ってブルホーンバーを固定しているように見えますが、どこのメーカーの何という商品なのでしょうか。

Re: ハンドルのクランプ

こんにちは
サトリというメーカーのポジションチェンジャーです。
Amazonでも扱っています。
クランプ部はφ25.4用なので、ブルホーン側はそのままですが、
セミドロップハンドルの径がφ22.2なので、0.8mm厚のアルミ
板を切って2枚重ねにして間に入れ、径を合わせています。
アルミ板はホームセンターで購入。ハサミで切れます。
特に固定に問題はありませんが、正規の使用方法ではないので
使用は自己責任という事になります。
以上です。 

No title

こんにちは。

何とも懐かしい自転車ですね。
リトラクタブルライトから油圧ディスクブレーキ、そしてフラッシャーと言う電飾が隆盛を極めた時代ですね。
私の丸石は電動変速機でした。
今思えば重いだけなのに。。

セミドロップハンドルは日本では死語かも知れませんが、、フランスではまだまだ見かけますし、クラブモデル風にしてる愛好家も居ます。
フランス語でCintre Moustache =髭ハンドルと呼ばれています。
フランス語で画像検索するとカッコいい自転車が沢山見えます。

私は訪れた事が無いのですが、長崎は父が生まれ少年時代を過ごした土地です。
何時か自転車で走ってみたいです。

Re: No title

のまどさま

こんにちは はじめまして

昔のフラッシャーは、重たい本体とそれをガードするための
ゴッツイ鉄枠、それに加えて単一電池10本使用とかいう
とんでもない仕様で、平野部で使うならまだしも、長崎の
ような山ばかりの土地で使うのは大バカでした。

そのうちに、皆イヤになってフラッシャーをはずしました。

ムスタッシュハンドルと言うのは聞いたことがありますが、
ヒゲの事でしたか!カーブがなんともキレイです。
日本のセミドロップと違って、前の方も持てるようですね。

長崎の市街地は、狭くて路面電車もいて自転車で走るのは
怖ろしいですが、郊外の島原半島や野母崎などの海岸線は
景色が最高で、すごく気持ちが良いです。

ただ、時々とんでもない坂があるので、下調べが必要です。

また遊びにいらしてください。

Ramblingbird

長崎南部の自転車散歩やどうでもいい出来事を、小学生ギャグを交えて書き散らします。お下劣な表現を含みますのでご注意下さい。