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【地名散歩】長与(ながよ)・時津(とぎつ) 

長崎(ながさき)の地名由来は、現在、県庁や市役所の
ある高台が、昔は長いミサキだったからと言うのが定説。


では、長与(ながよ)の場合はどうなのだろう。
SP3091763c.jpg
(拡大して見らんね)

長与町郷土史によると、長与と言う地名は全国でも
類例の無い、オンリーニャンの地名らしい。

由来としては、現在の長与川が長い入江だったので、
鎌倉時代頃にナガエと呼ばれ、それが長与に変化した
という説がある。

確かに地形的にはそんな感じだったかもしれない。
しかし、エがヨに変わる理由が判らない。

また、神功皇后(じんぐうこうごう)伝説による
地名の由来譚も伝わる。
  
皇后が、琴ノ尾岳山頂で野営をした際、寒くて眠れず
「ああ長い夜だ」と言ったら、コロッケが登場して
「長い夜」を、頭がパカパカ開くカツラで熱唱した。
これにより、地名がナガヨになったという。

こんな話だったと思うが、ちょっと自信がない。


地名由来が「長い(ヨ)」であれば、ヨは数値で
測れるものでないと成り立たない。

漢字辞典、古語辞典、家庭の医学などで調べてみるが、
候補になりそうながなかなか見つからない。

エフエム長崎のHPで、考古地理学の久原巻二先生の
説として紹介されていたのは、ヨは輿で、大地という
意味があり、「長く細い土地」ではないかと言うものだった。

確かに場所を表す言葉は、地名によく使われる。


ナガには、「長い」以外の意味があるか?

長は、大(オオ)や吉(ヨシ)と同様、重要である事を
表す美称として使われる事もあるようだ。

川が流れるのナガの意味もあるらしいが、ナガの後ろに
ラ・ル・レなどが続く場合に限るように思う。

また、ナガはナギ倒すのナギと同義で、崩れるという
意味から、のことを指す事も多いそうだ。
(古代地名語源辞典 楠原 佑介 他編)

また崖?なんか崖ばっかしやな~

地形による地名由来もちょっとだけ怪しく思えてくる。

しかし、実際に長与の風景を見れば、その考えは無くなる!


長与港から川沿いに長与駅の方へ進み、住宅地の奥を覗くと、
さっそく、迫る崖!
SDSCF7774.jpg

住宅のすぐ近くの崖の上には、巨大な岩が鎮座!
SDSCF7773.jpg
乗っているように見えるが、山の一部なのだろうか?

壁面はワッフル状のコンクリートで固められている。
SDSCF7775.jpg

川沿いの道にも、ワッフルが無ければ崩落間違いナシの
すごい絶壁!
SDSCF7784.jpg

この調子で断続的に崖が続く。

長与川の対岸も、切り立った崖の山!
SDSCF7794.jpg

古い時代には、崖が崩れても生活に支障が無ければ、
そのまま放置されただろう。

あちこちの崖が崩落し、岩肌が露出した風景は、
現在より迫力があって印象も強かったと思う。


長与駅の奥、遠くの山の上も、かなり広い範囲が
コンクリートで固められているのが見える。
SDSCF7805C.jpg

本川内方面へ向かうと、左側の畑の山の上には
垂直な岩壁!
SDSCF7758.jpg

そして、このステテコザウルスの背中のような岩山!
SDSCF7765.jpg

崖、崖、崖!ここはまさに、崖の大地やぁ~! ! !

う~ん、今のところ、長い◯◯よりは納得出来るかも。


考えてみれば、日本の地形の大半は、崖か湿地。

長崎県の地名は特に、崖地名のバリエーションを
いろいろ使い分けているようなものかも知れない。


隣り町の時津(とぎつ)方面へ行ってみよう。

SDSCF7851.jpg
もう夕方だけど。

国道206号線の井手園交差点付近に、有名な
鯖くさらかし岩がある。
SDSCF7863C.jpg

なかなかの奇岩。
SDSCF7861.jpg

案内板には、継石坊主が本名のように書いてあった。

岩角にたちぬる石をみつゝおれば
になえる魚もさはくちぬべし


今にも落ちそうな大岩を、口を開けて見上げていたら、
担いでいる魚も腐ってしまうわいと誰かが詠んだとか。

その後「さは」を鯖と勘違いされ、鯖くさらかし岩になったものか。

先日、夕方ここに来た時、岩の下に黒いイノシシがいて、
お互いにうったまげ、キャー!と言って逃げた。

イノシシは慌てて崖から転落しそうになっていた。


この周辺も、よく見るとあちこち崖だらけ!
SDSCF7850.jpg

ビルの後ろに隠れて目立たないだけだ。

左底の交差点を過ぎ、北へ進む。

山側は、ちょっと裏道に入ると、やはり絶壁。
SDSCF6831.jpg


現在、長崎市の中心部よりも賑わっていそうな、大型店舗が
立ち並ぶ海岸近くの広い平坦地は、ほとんどが埋め立て地!

古い航空写真を見ると、崖が迫る海岸線近くに
道路が通っていて、平地はちょび~っとしか無い。
S1947TOGITSU01.jpg
(国土地理院空中写真サービスより 1947年撮影)

旧道そばの、この段差の辺りが、以前の海岸線のようだ。
SDSCF6855.jpg

熊野神社。ここだけは昔の面影を残している。
SDSCF6842.jpg


時津のトギは、研ぎ、削ぎ(ソギ)に通じ、やはり
(崩落する)崖の意味があると言われている。

は、この場合はと考えるのが自然だろう。

崖の港。元々の地形通りの意味ではある。
SDSCF6816.jpg


隣り合う、長与と時津。どちらも古代の海洋民の匂いを感じる。

SDSCF7889.jpg

長与川の河口付近には、小船の基地のような桟橋が並ぶ。
これはそれぞれの家の延長部分であり、作業場なのだろう。
SDSCF7788.jpg

SDSCF6778.jpg

SDSCF7864.jpg

七工区のある崎野の半島は、古代は島だったかも知れない。
舟で真っ直ぐ行き来していたのでは無いだろうか。

長与には神功皇后の伝説があり、時津には神功皇后を祀る
八幡神社がある。

この神社の場所も、地形的に元々は小島だった気がする。

そして、それぞれの町の中心部につけられた謎の地名。

長与の、嬉里(うれり)郷。
時津の、久留里(くるり)郷。

こ、こいつら普通じゃねえ!

偶然このような地名が、隣り町同士で並ぶだろうか?

ウレは、ウラと同様、地形の終わりのところ。
クルは、曲りくねった川や山の地形を指す。

そう解釈しても、現在の地形との関係性が見えない。

SDSCF7879.jpg

古い地名なら、縄文語の名残りかと思うほどに。

ああ、誰かわかる人がいたら、スッキリさせてほしい~!


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長崎南部の自転車散歩やどうでもいい出来事を、小学生ギャグを交えて書き散らします。お下劣な表現を含みますのでご注意下さい。 

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