旧道をゆく 諫早-大村 

大正から昭和にかけて発行された長崎の地図が
手に入ったので、当時の主要道路をルートラボに
トレースし、実際に走ってみる事にした。



(※右クリック、新しいウィンドウで開いて見ると、
どこの話かわかりやす子です)


まだ自動車が普及していなかった頃の道路を見ると
いろいろ発見があって面白い。

1706_isahaya_0001.jpg


現在は人通りさえない細い道が主要道路だったり、
中途半端な意味のない側道が、旧道の跡だったり。

大きく開発された所は、細かい部分の道の繋がりが
判らないので、古い航空写真などと見比べて推測、
判断し、ルートを書き込んでゆく。

もう、この作業だけで結構楽しい。
新しい遊びを見つけた子どもと一緒。

何より金がかからないのが一番よい!

だがこういうマニアックな趣味は、なかなか人には
理解されない孤独なものだ。

淋しい時は、お気に入りのぬいぐるみに、赤ちゃん
言葉で話しかけながら作業をするといいだろう。


今回は、諫早から大村へのルートを辿ってみまちゅよ。
 

まずは、諫早駅近くにある、諫早神社をスタート。
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そばに架かる四面橋を渡る。
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河川敷は遊歩道。以前は時々自転車で散歩していたが
最近は来ない。道はきれいに補修されているようだ。

本名川沿いの東側の道を北上する。
しょっぱなから、まさかのルート。
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ここが昔は幹線道路だったとは。

諫早駅の裏(西側)の方は、線路と狭い路地しか無かった。

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川沿いの岩屋観音社。何か様子が変。
そうか、入口の大きな赤い鳥居が無いぞ!
1706DSCF4358.jpg

これはどうした事だ!鳥居窃盗団ZXに盗まれたのか?

コンクリートの鳥居だったが、中心には、木材の芯が
入っていたようだ。中の木は古い鳥居なのだろうか。

1706DSCF4359.jpg

生き埋めポッキー工法と名付けた。

どうやら上の方が崖の補修工事中で、重機が入れるよう
鳥居は一旦撤去されていたようだ。
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昔、この並びにあったスナックが面白かった。
1706DSCF4367.jpg


若くは無いママと従業員は、客がカラオケを歌うと
ふたり並んで 「エイッ!」と言って拍手をする。
「イェーイ!」と言ってるつもりらしかった。

忙しい時は、何か作業をしながら無表情のまま
「エイッ!」と言うので、さらに面白かった。
昔はよく笑っていたなあ。

JR高架橋の付近まで、河川敷の遊歩道が続く。
1706DSCF4368.jpg


真ん中にある中古車屋さんの右側が旧道。
1706DSCF4369.jpg
何でこの脇道が存在するのか、初めてわかった。

以前、ここへクルマ探しに来たことがあったが、
ほとんどのクルマにコケが生えていた。
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オヤジに話しかけられる前にダッシュで逃げた。

ここは中洲になっていて、湿気が多いのだろう。


右奥には、多良岳山系の山々。
1706DSCF4376.jpg 


左側、川の向うに旧国道34号線。現在は県道に格下げ。
1706DSCF4383.jpg

新幹線の高架もだいぶ出来ている。


ここ、本明(ほんみょう)地区は、諫早で一番早く開けた
稲作の集落と言われている。
1706DSCF0008C.jpg 
秋には、たわわわに実った稲を見るのが楽しみ。その割に写真は無い。
(※これは10年以上前に撮影したもの)


その水田のド真ん中を、新幹線が横切っていく。
1706DSCF4396C.jpg

なんだかなぁ~


この道は、けっこう地元のクルマは通るのだが、
いまだにガードレールは無い。
1706DSCF4397.jpg

もしもクルマにぶつかりそうになった時、
川に飛び込みやすいようにだろうか。


平松神社の前の道から、橋を渡って川向こうへ。
ここは地元の人以外は通る理由がない橋。
自転車で通るのも3回目くらいかも。
1706DSCF4402.jpg


JRと旧国道34号線を横断し、細い裏道へ。

1706_isahaya_0003.jpg 


崖下の狭い土地に、取り残されたような建物。
何かの店舗だったのか。
1706DSCF4405.jpg 

旧道は、左奥の細い道!


ここが主要道路だったとは、お天道さまでも思うまい。
そりゃまあ、太陽が思考するはずも無いが。
 1706DSCF4408.jpg

その前に、ほとんどの人はこの道を知らないだろう。


県道の横に出る。対面通行の細い道なので、県道から
見ると、クルマが歩道を逆走しているように見える。

1706DSCF4410.jpg


崖の下の細い土地に家が並ぶ。
1706DSCF4412.jpg


山から下りてくる今の国道の高架橋は、片側2車線の
予定だったが、住民の反対で片側1車線に縮小。
1706DSCF4414.jpg

橋桁も道路の敷地も、半分は使われないままに、
30年以上が過ぎた。
1706DSCF4416.jpg

旧道はその下の日陰を通る。


滅多に来ることのない谷間の辻に仏様。
1706DSCF4428.jpg
旧道の横の道だが、いい雰囲気。
たぶん、右が弘法堂、左が馬頭観音。それと円を
描いた石碑があるが、何なのか判らない。


今まで見た馬頭観音の中で、一番優しい尊顔。
摩耗の影響もあるのかもしれないが。
1706DSCF4424C.jpg

諫早中心部は、こういう野の神仏に関するまとまった
資料が無い。誰にも判らなくなる前に地元の協力を
得て、記録を残した方がいい。

これは前回も言ったか。


ここからしばらくは国道34号線を進む。
1706DSCF4441.jpg

この先は片側が崖で、片側は谷。ルートの変えようが無い。
やっと2車線になり、自転車もだいぶ走りやすくなったが、
まだ途中まで。


鈴田峠を越えると、右側に長崎成田山長大寺がある。
1706DSCF4448.jpg

旧道は、大岩を右に回り込むので、この敷地に
入り込んでいたはず。

犬コロが狂ったように吠えるので、噛み殺されそうで
奥の方まで見に行けなかった。


大岩の向こうには、最近リニューアルされた
道の駅 長崎街道鈴田峠
1706DSCF4466.jpg

実際は旧長崎街道からははずれているのだが、
黙っておいてあげよう。


旧道は、大岩の奥からこの敷地内に出て
くるはずだが、そんなに広い場所は無い。
どうなっているのだろう。

駐車場奥の崖の上に、白いものがチラッと見える。
1706DSCF4452.jpg

(^ρ^) パンツだろうか?

いや、ガードレールかもしれない。
旧道のものが残っているのかも。

崖をあっちからこっちから登ろうとするのだが、
もう、おじいちゃんなので足が上がらない。

勢いをつけたら、カメラが崖にガン!と当たり、
りゅう◯ぇるのような声が出た。

仕方ないので、駐車場から丸見えだが、国道側から
崖の上の植え込みの奥をガサゴソと進んで行った。


うむ、やはりガードレールだ!
1706DSCF4457.jpg
残念!パンツではなかった。

予想通り、旧道は道の駅の駐車場の奥からぐるっと
回り込んで、また現在の国道付近に出ていたらしい。

と、言うことは、旧道のあった土地をぎりぎりまで
削って、道の駅の敷地を広げたという事だろう。

茂みから出てきた私のズボンには、バカと呼ばれる
草の種子がいっぱいついていた。
また庭に見知らぬ雑草が増える事になりそうだ。


そして旧道は、「キッチンすずたとうげ」の敷地に
入って出て行く。戦後の航空写真でそう判断した。

この敷地内のカーブは旧道の名残りだったようだ。
1706DSCF4468C_20170627191309d45.jpg

「ベルギーワッつル」とはどんな食べ物だろう。
絵はワッフルのようだが。


ちなみに国道34号線は、最初、道向こうの道路公園の
崖沿いを通っていたが、カーブがきつかったためか、
途中で現在のルートに変更されている。
確か、わしらが若かった頃の事じゃったと思う。


JRのトンネル上を過ぎたら、左折して踏切を渡る。

1706_oomura_0001.jpg

この先は、諫早から続く旧長崎街道の一部。

大神宮は、以前は古松権現という神社だったが、
明治の神仏分離令で、大神宮に変えられた。
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社殿は崖の上。急な石段を登っていく。


古松権現は高いところから谷間の集落を見守って
いたのだろう。
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今は高速道路の高架の方が高いけれど。
1706DSCF4494.jpg


国道を横断して鈴田小学校の方へ向かう。

国道は交通量が多く、自分ひとりのために仕事中の
人のクルマを信号で止めるのは、ちょっと気が引ける。

朝の出勤時に、散歩中のじいさんが押しボタン式
信号でクルマを止めるので、「散歩は朝の5時から
せんかーい!」
と思っているからだ。

誰だか判らないように、レジ袋に目鼻口の穴をあけ、
頭にかぶって渡ればいいかもしれない。
しかし、半透明の袋だと顔がバレるので、まず顔を
迷彩色に塗ってから袋をかぶるといいだろう。


鈴田川に出たら川沿いに国道まで真っすぐ行くのだが、
予定のコースは新幹線の工事で通行止め。
1706DSCF4509A.jpg  

しかたなく迂回。間違って鵜飼いしないように注意する。

セブンイレブンの先から国道へ出る。
1706DSCF4512.jpg


海側へ横断したいのだが、信号が無いのでクルマが
切れるまで待つ。しかし夕方の混雑で全然切れない。
3分くらい待っても切れない。

結局分の方がキレて、けっこう遠い横断歩道まで
戻ってやっと渡った。今度は当然のように渡った。


JRの踏切を過ぎて鈴田川に架かる橋を渡る。
1706DSCF4516.jpg

河口の水田地帯は、そろそろ黄昏れ時。

岩松駅に夕陽を浴びて佇む列車は、ななつ星だった。
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単線なので、列車待ち合い中らしい。

ああ、一度くらい、こんな贅沢な列車で旅に出たかったなあ‥。


しかしこれで、時間的に3月の散歩だった事がバレたようだね
明智くん!ハッハッハ、また会おう!


コースは川沿いをしばらく進み、また川の向こうへ戻る。

一本はずれたこの道は、まずもって通ることはない。
近道でもないし、道がいいわけでもないから。
1706DSCF4531.jpg

しかし、実際に走ってみると、まっすぐ県道の踏切に
出る事がわかった。今の国道がなければ最短コース。

それに、水門越しの夕陽の光景もなかなかのものだった。
1706DSCF4529.jpg


ここは県道だが、新しい道路ができてからは、JRの
踏切の向こうが歩道になって、クルマは行き止まり。
1706DSCF4540.jpg


何年か前、ゴキブリのような真っ黒の実用オートバイで
無理やりここを横断するオヤジがいたが、熊のような
強そうなオヤジだったので見ない振りをした。


夕暮れがきれいで、アホみたいに写真を撮りまくった。
1706DSCF4550.jpg

1706DSCF4555.jpg

国道へ出て、丘の手前にあるGSから海側へ曲がる。

こっちは以前よく通った裏道。最近は何度も曲がるのが
面倒になり、真っすぐ丘を越える事がほとんど。


市街地に出て、大村公園へ。海岸のところでゴール。
1706DSCF4565.jpg
おつかれでちゅ。


大正時代の道は、細くて曲がってのんびりした道だった。
現代の道は、スピード優先、効率優先のせわしない道。

散歩するなら断然、暮らしが感じられる旧道がいい。


ここ最近、町はまた急速に姿を変えている。
まあ、みんな昔から少しづつ変わってはいるのだが。

自分達の時代に出来て、もう無くなったものも多い。
好きな風景が知らない内に消えている事もある。
寂しくなる事がだんだん増えてくる。

でも、変わってゆくスピードに対抗する方法もある。
好きな風景を、もっともっと探して増やせばいい。

そう、出来る限り、散歩をするしか無い!

きょうも散歩人SAMPARは、町を、村を、山を往く!


う~ん、今回はちょっと、諸行無常を感じる散歩だったかも。

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テーマ : 長崎
ジャンル : 地域情報

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お疲れさまでした。

私も少し前に長崎街道を新大工から諫早まで子供たちと歩きましたが、最後の最後で道に迷い、地元のおっちゃんに尋ねたら間違った道を教えられて、永昌宿ではなくマルタマストアーがゴールとなる恥ずかしい思い出があります。

Re: お疲れさまでした。

家族で史跡探訪できるのはいいですね 私も長崎街道歩きましたが、22年前の一度きりです。
当時はまだ街道歩きの地図や資料も少なく、けっこう迷って泣きかぶってうろうろしました。
夕方、永昌についてバスに乗ろうとしたら、足がコワって膝の高さまで上がらず、間寛平の
杖をもった爺さんのようにガックンガックンしながらやっと乗りました。阪神淡路大震災が
起きたのはその2日後でした。
プロフィール

Ramblingbird

Author:Ramblingbird
長崎南部の自転車散歩やどうでもいい出来事を、小学生ギャグを交えて書き散らします。お下劣な表現を含みますのでご注意下さい。 

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