令和5年の桜を見つつ、原チャリ調査隊は往く
日々の事
自分は最近、原付(50cc)でけっこう遠くまで出かける。
日曜日は、地名の調査で佐賀県嬉野市の山の中と、東彼杵郡波佐見町の山の中へ行ってきた。
今どき制限速度が30Km/hでは、幹線道路を走ると下手っぴに当てられそうなので、なるだけ裏道を走る。大きい交差点では二段階右折とかいう、危険極まりない行為を強要させられるので、迂回ルートも詳しくなった。
今回はまず、諫早から大村を通って北上するのだが、「おつまみガリ」を買うために、弥勒寺町のシュシュに寄る。ついでにおやつの酒まんじうも購入。賞味期限が当日限りの生産者直納品は、やはりスーパーの添加物入りのとは違ってウマシャース!シャース!シャース!(はいはいエコーね)
丘の上から見る大村市街地。ちょっと春霞み。
ちょこちょこ寄り道して、昼ごはん。長崎自動車道の大村湾パーキングエリア下り線のレストランが、長崎ちゃんぽん専門店としてリニューアルしたと聞いていたので、原チャリで行ってみた。
原チャリで高速を走ると、すぐにお縄を頂戴する上、ネットニュースで世界中に配信されるので、一般道の裏口から入る。このサービス、貧乏人間にはとても助かる。
あらかじめネットで情報を確認して、よだれセンサーMaxだった、角煮ちゃんぽんを選択。
あれぇ?角煮が写真と違って小さいぞお!写真ではふるふるに見えたが、けっこう硬いし。これは単なる厚めのチャーシューだ。100円アップの「野菜たっぷり」は多すぎるだろうと思って普通のにしたが、野菜は、食いかけかと思うほど少なかった。
まあ、ちゃんぽんはスープだからね!気を取り直してスープを一口飲んだ。
塩辛かった‥。
う~んこのちゃんぽんは、一般的にはものすごく美味いのかもしれないが、ちょっと自分の好みではなかったようだ。(はっきり言えよ)
自分はもう老人なので、最近はどっちかと言うと、長崎のコッテリちゃんぽんより小浜ちゃんぽんの、あっさりだが魚貝エキスの旨味が効いたスープが好みになってきた。
リンガーハットのちゃんぽんも、昔ほど美味いと感じないのは、自分が贅沢になったからかと思っていたが、どうやらパートさんがIH調理器具で焦げないように作っているからのようだ。
昔は屈強なあんちゃんが、豚肉と野菜を重い中華鍋を振って強火で炒めていた。火がしっかり通るだけでなく、ちょっと焦げると、何か知らんけどゼッタイに美味くなるはずだ。
ちゃんぽんの麺も、いろんなものがあって、何が正解という事はないが、ぷりぷりならいいというわけでもない。
雲仙市瑞穂町の、あるレストランのちゃんぽんは、「あそこのは美味かったな」と記憶に残る美味さなのだが、麺が、ちゃんぽんを知らない土地の会社が想像で作ったものっぽいのが惜しい。しかし、中華街で買った麺を持っていって「これで作ってくれ」と言うわけにもいかない。
ちょっと熱くなってしまったが、諫早にもちゃんと中華鍋を振って美味いちゃんぽんを出してくれる店がある。でも、どこかは絶対に教えねえ!
飯を食って、山から国道に下り、東彼杵町へ。高速インターの交差点を過ぎて右へ曲がり、旧道を谷の奥の奥まで進む。
途中、道端に大きな鳥居だけ建っている。しかし、神社は見当たらない。
鳥居の中央、高速道路の高架橋の奥に、ちょっと見えているのが、虚空蔵山(こくぞうさん)の山頂。山には愛宕神社があり、これはその一の鳥居らしい。何度か移動して今の場所に落ち着いているそうだ。
谷の奥に、三の瀬という所がある。バス停が、いかにも過疎地である事を物語っている。
次に行った時は倒壊しているかもしれない。
古い峠道ほど、谷の奥まではゆるい坂で、そこから一気に急傾斜になる。その登り口に、以前SNSで話題になっていた「西九州新幹線のトンネルの山をてっぺんからコンクリートで固めた所」の側を通ってつづら折りの坂を上る。
自然はすごいが、人間もすごい。「これで大丈夫」と言い切れるのだから。トンネル口にはちゃんと「三の瀬」と地名が書いてあった。
コンクリートは、この川瀬から施工されている。
この辺の桜はちょっと早く、もう葉桜。
なかなか新幹線が近くでバッチリ見える所は少ない。時刻表をみたら来そうだったので、遠くから狙って奇跡的に撮れた。ここで上下がすれ違う事は知らなかった。
峠に向かう途中の集落で、「共同便所」という昭和な案内板に心惹かれた。英語とハングルを併記しているが、観光客が来るような所とも思えなかった。あとで調べてみよう。
俵坂峠から、山の集落の調査へ。思ったより険しかったが、予想した地形とは違い、通行止めもあって途中で断念した。
波佐見町へ向かうため、山を降りる。国道に戻るのもなんかもったいない気がするので、岩屋川内ダムの方から嬉野へ抜ける。
ダムから下を覗くと、相変わらず尻がモゾモゾする。
嬉野市内、ガソリン安ぅい!半分だけでも入れとけばよかった。
一応、西九州新幹線の嬉野温泉駅も外観だけ見に行った。周囲はまだ工事中で、でっかい病院が駅の真ん前に建っていた。
県道1号線の低い峠を越え、波佐見町の目的地へ。途中、最近人気のPOPな波佐見焼などをあちこちで売っていた。遅くなるので今回は我慢した。
高いところに行って山の稜線が続いていると、とりあえず写真を撮り、家に帰ってGoogleアースなどでどこの山なのか調べる。カネがかからずけっこう楽しめる。
そして、スタイリッシュな小屋とか、どうでもいいものに、つい目が行く。
山の集落の観光、いや、調査を終え、あとは帰るだけ。
波佐見町は、川沿いの土手に何キロも桜を植えていて壮観だ。
しばし散歩して、駆け足で過ぎてゆく春を楽しむ。
おやつの酒まんじうが美味かったので、まだ残っていたら買おうと思い、再びシュシュへ。
福重町の公民館の桜も、まだそれほど散っていなかった。
弥勒寺町には梨の花も咲いて、受粉作業が行われたとニュースで言っていた。
シュシュに行ってみたが、まんじうどころか、おはぎも桜餅も、何もかも売り切れ!
帰りもまた、できるだけ裏道を通って諫早へ戻った。
春は往く サクラ咲いたら サヨウナラ
また来年も会いに行こう。
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